8月11日の、四谷でのうさと展で、
うさぶろうさんにお聞きした、
質問シリーズの、第3回、最終回です
(第1話「 白のトップス 」)
(第2話「 うさとのロゴマーク 」)。
「もう一つ。
ムササビよりも、モモンガの方が先だった、って、
ちょっと、耳にしたんですけど、そうなんですか?
確かに、型番を見てみると、
ムササビが ” 3089 ” で、モモンガより後なんですけど。」
この話を続ける前に、
まず、2点、補足が必要ですね。
一つは、「型番」について。
この「型番」というのは、
うさとの製品ごとに、そのデザインによって、
型番があり、
商品タグに、それが記載されています。
先日の記事「 商品タグの変更点 」でも、
写真とともに、少し触れましたが、
例えば、
この写真の製品であれば、
「3089FZ」が「品番」で、
そのうちの ” 3089 ” 部分が「型番」です。
で、
型番は、
最初の一桁(千番台の数字)によって、
「トップス」「ボトムス」などと分けられていて、
後ろ三桁の数字は、
デザインされた順番に、
数字が付けられているのだそうです。
この、「品番」「型番」など、
商品タグに記載されている内容については、
稿を改めて、
キチンと、ご紹介したいと思います。
また、特に、
今、写真でお見せした側は、
ご購入された際にも、
コーディネーターが回収してしまうので
(その後、うさとジャパンに渡ります)、
普段は、価格を見るくらいで、
馴染みが薄いかもしれませんので、
機会を見て、
しっかり、お伝えしたいと思います。
さて、
で、先の数字の話ですが、
今、写真でご覧いただいた商品タグは、
4月の僕らのうさと展に来てくれた、
ある「ムササビ」パンツのものです。
型番は ” 3089 ” ですね。
それに対して、
「モモンガ」パンツは、
何番だったか、記録していないのですが、
それに、
数種、バリエーションもあるのですが、
確か、一番小さい数字が、
” 3004 ” なんじゃなかったかな?
(すみません、今度、ちゃんと調べておきます)。
いずれにせよ、
” 3089 ” よりは、小さな数字だったことは、
両者の 比較のために調べたので、間違いなくて、
つまり、それによると、
「ムササビ」よりも「モモンガ」のほうが、
先に、デザインされ、製品となったもの、
ということになります。
それから、
補足の、2点目。
もうすでに、何度も、何度も、
「ムササビ」「モモンガ」って、
出てきてますが、
そもそも、それは何?
って、話ですよね? ^^
うさとの服をご存知のかたには、
かなり浸透していて、
みなさんが、当然のように使って、呼んでいる、
あるパンツの通称のことで、
あくまでも「通称」なので、
うさとのブログでも、
「 うさと語検定 」と称して、紹介されていたりするのですが ^^ 、
どちらも、
うさとの服を代表する、
「うさとと言えば!」な、
ボトムスです。
で、まず、
「ムササビ」というのは、
このようなパンツのことです。
世間一般には、
「サムエルパンツ」と呼ばれているパンツと、
とても似ているというか、
ほとんど一緒というか、
そういうデザインのパンツで、
広げると、
富士山のような形になっています。
半分に折ると、
とても三角形になります ^^ 。
ちなみに、この写真のムササビは、
僕の自慢の、「名人織り」のムササビです!
そう、確かこれも、「 Hemp 80%, Cotton 20% 」でした
ちなみに、
うさぶろうさんは、
いっつも、ムササビを履いていらっしゃいます。
GREEN DOOR 野口さんから、
教えていただいたところによると、
うさぶろうさんご本人は、
この部分(股の、生地が集まっている部分)に、エネルギーが溜まって、
それが、会陰を通って、上に上がってくるんだよねぇ。
と、おっしゃって、
それゆえに、好んでムササビを履かれているようです。
「エネルギー」とか「精神性・スピリチュアリティ」にご興味があって、
それゆえに、うさとの服にご興味がおありの方は、
ぜひ、ボトムには、ムササビを ^^ 。
なお、ムササビには、
「半ズボン」バージョンもあります。
これ、とっても便利で、
僕は、そもそも、基本的には、ムササビを履いていますが、
夏場は、特に、フルローテーションで、履いています。
半ズボンは、紐で留めるタイプで、
長ズボンは、ゴムのタイプですが、
最近、長ズボンに、紐を通すタイプ(袴タイプと呼ぶ?)も出ました。
以上、ムササビの関連情報でした ^^ 。
一方、
「モモンガ」というのは、
このようなパンツで、
うさぶろうさんは、
著書『 あいをよる おもいをつむぐ 』の中では、
たっぷり布を使った
スカートのようなパンツ
と表現されています。
広げると、
こんな形になっています。
こちらは、
股の部分は開いていて(閉じていなくて)、
ほんと、
「スカートのようなパンツ」というか、
「足を通すスカート」というか、
「パンツとスカートのあいのこ」というか、
あるいは、上の写真を見ると、
「アゲハ蝶みたいなボトム」^^ というか、
そんな、
独特のデザインになっています。
なお、
こちらには、バリエーションがあって、
先のリンク先の、うさとのブログに写真が載っているタイプは、
裾をボタンで留めるようになっていますね。
あと、股のところに、
スリットがないタイプとあるタイプがあります。
これは、スリットがあるタイプですね
それから、
こちらにも、最近、袴タイプが出ました。
さあ、
以上、補足を二つお伝えした上で、
で、
さらに、
この話題に関する「前提」を、
一つ、お伝えしなければいけませんね。
うさぶろうさんの著書(p.82)に、
このような記述があります。
最初にできたのは、” ムササビパンツ ” でした。
著書で目にしているし、
また、展示会でも耳にしたことがあるので、
僕は、なんとなく、当然な感じで、
「ムササビが最初」で、かつ、もっともベーシックなボトム
みたいな認識を持っていました。
そして、
おそらくそれは、
うさとの服をよくご存知だったり、関わりを持たれている方には、
共通の認識なのではないかと思います。
このような「前提」があった上で、
で、今年になってからなのですが、
古くからうさとに関わっていらっしゃる方から、
「『モモンガ』が先にあって、
そのあとに『ムササビ』が出て来たんだけど、
『ムササビ』が出て来たときには、『誰が履くの?』って雰囲気で … 」
という時期があったという話を、お聞きしました。
そこで、
「えっ、そうだったんだぁ」と驚き、
そこで、今回、それを確認したくて、
先のような質問を、うさぶろうさんにしたのですが …
いえいえ、ムササビが一番最初です。
結論的には、
単純に、僕の聞き間違い?、記憶違い? だったようです ^^; 。
そして、続けて、
型番のことを含めて、ご説明くださいました。
今のムササビは、少し、デザインを変更したの。
最初のは、少し、裾が長かったから、そこを変えた後のなの。
最初のムササビは、 ” 3001 ” で、一番最初にデザインしたもの。
モモンガは、その後に思いついたものです。
ということでした!
いやぁ、
「うさとマニア」というか「うさとオタク」の僕には
(というか、全然詳しくないので、ただの「偏愛者」ですが …^^; )、
とても興味深いことを、教えていただいちゃえて、
かえってラッキーな出来事でした!
やっぱり、ムササビが最初で、
だから、1番( ” 3001 ” )だったんですね。
でも、それは、
今のものよりも、裾のところが長いデザインのもだったんですね。
そして、そのあたりを、
しっかり、ちゃんと、細かく、デザイン変更されて、
今のものがあるんですね。
デザイナーとしては、
至極当然のことなのかもしれませんが、
その辺りのことがあって、
だからこそ、
うさとの服の、あの、
「美しさ」と「着心地の良さ」の両立が担保されてるんだなぁ、
と、
僕にとっては、
感心というか、感激してしまう話でした。