さて、前稿 のとおり、
2018年7月31日に、 京都で開かれた、
「うさと全体ミーティング」に参加して来ました。
そこには、
うさとサイアム(タイのうさと)から、
Gigさん(下の写真の右の男性)が、ご参加くださいました。
また、その通訳として、
グンさん(左の女性)も、お越し下さっていました。
順序が逆になりますが、
まず、グンさん。
うさとジャパンのスタッフだった、
グンさん
(うさとブログでの、グンさん紹介記事は、こちら )。
僕が初めて、うさと京都店に行ったときは、
グンさんに、接客していただきました。
今回、僕は、
その時に、勧めていただいて購入した服を、来て行ったので、
その時のことを思い出したりしながら、京都へ向かったので、
まず、グンさんのお顔を拝見できたときには、
とても嬉しく思いました。
そういえば、そのときには、
うさとの製品・布の、どこがどう素晴らしいのか、や、
その中でも、特にどのような布が、特に手がかけられたものであるか、
などを語って教えてくださり、
で、そのときの服が、
手間のかかる布を使用していること、
また、メインの色があまり見かけない珍しいものであること、
そんなことから、その服を勧めてくださったのでした。
グンさんには、
その後も、時々、お目にかかる機会があり、
2016年夏至のイベント「 よあけて であえて 」でも、
会場にいらしたところを、お目にかかったり、
あるいは、
僕が、初めて、ソムヨットさんにお会いした、
2017年3月横浜での、滝本さんのうさと展(過去記事「 ソムヨットさん 」)でも、
お会いしたりしました。
特に、その際には、
私たちが、ソムヨットさんとお話しをする際に、
英語の拙い私たちのサポートで、通訳をしてくださったり、
また、
このサイトのプロフィール写真にも使っている、
この写真を、
グンさんが、撮ってくださったりしました。
でも、どうやら、
今は、タイに戻られているそうで、
今回も、Gigさんの通訳のために、
来日されたとのこと。
いつも、にこやかに、親切に、楽しげに、
みなさんに接していらっしゃる、グンさんに、
今回、久々にお会いできて、嬉しかったとともに、
今後は、あまりお会いする機会がないかも、と知り、
とても残念に思いました。
さて、そして、
Gigさん。
まず、Gigさんについての、プロフィールのようなものは、
うさとのブログの、こちら と こちら のページを、ご覧ください。
Gigさんは、基本的には、
ソムヨットさんをサポートされる立場で、
「うさとサイアム」と「生産者のみなさんの村々」との間の架け橋となる、
両者をつなぐ、「村とのコーディネーター」をされているそうです。
「うさとサイアム」のスタッフですが、
うさとの布の生産現場である村を、日々、訪れて、
布作りに携わられている方々を、
あるいは、村そのものを、
サポートすることをなさっています。
ですから、
村で布が作られている様子、
そして、村の様子は、
日々、ご覧になっておられるので、
今回は、その辺りのことを、
うさと展コーディネーターである、私たちに、
伝えてくださる、シェアしてくださるために、
お越し下さっていました。
そして、以下、
今回、Gigさんから教えていただいたことの一部を、
うさとの服が好きなみなさんに、シェアさせていただきます。
まず最初には、
今回お聞きして、一番面白かった、一番シェアしたい内容を。
題して「夫婦げんかの日」。
これは、
「ケンカをした次の日には、布を織ってはいけない」ルール、
なのだそうです!
喧嘩して、イライラしていると、
仕事が雑になってしまって、
ミスをしやすかったり、
出来上がりの質が落ちてしまったり …
そういうことを、未然に防ぐために、
そのようなルールを、決めているのだそうです。
すごいですよね!
素晴らしいですね ^^
また、そのとき、おっしゃっていたのか、
あるいは、僕の中の推測だったか、
今、失念しているのですが、
イライラしながら、布を織れば、
布に、そのイライラが伝わる、イライラが織り込まれる …
布の、優しさ・柔らかさ・美しさが、エネルギー的に損なわれる …
そのようなことも、配慮されていると思います。
うさとの服の、あの、心地よさって、
そんなところにも、由来しているんですねぇ〜 …
そのようにして、織られ、作られた、
うさとの服を、
最終段階の担当を担い、
販売をする、コーディネーターとして、
省みるところのある、
身の引き締まる想いのする、
とても素晴らしい話を聞けました。
ここに、みなさんに、シェアさせていただきます。
もう一つ、
これまた、うさとの服が作られている過程に関する、内容ですが、
このサイトのトップページにも記載していますが、
うさとでは、服の縫製は、
チェンマイ近郊の工場に、委託しています。
このあたりの、
うさとの服の作られている様子・過程については、
機会を見て、
稿を改め、まとめて、記載したいと思いますが、
今回お聞きしたのは、
その、縫製過程での、一コマ。
委託元である、うさと側からは、
一製品ごとに、依頼をします。
例えば、
あるワンピースであれば、
その型のワンピースを、
一つのサイズについて、幾つ、
サイズ違いについて、幾つ、
と、委託をします。
工業的には、
それを「1ロット」って、表現しますね。
で、
依頼を受けた、縫製工場側は、
その1ロットが完了した時点で、
出荷をするそうです。
出来上がった、服一枚一枚単位、ではなく、
1ロット単位で、工場から、出荷となります。
なので、
一枚でも、縫い直しなどがあると、
ロット全体が、それを待ってからの、出荷となるそうです。
で、今回、Gigさんが言っていたところによると、
今、ある工場では、
今、半ズボンが縫われているとのこと。
だから、これからしばらくして、半ズボンがやってきますよぉ、
とのこと。
この話を、笑みを浮かべながら、
お話しされていました。
これをお聞きになって、
思われることは、人それぞれで、
いろいろに、思われることはあるのではないか、と、推測します。
ですが、僕の場合は、
この話を聞きながら、
「あぁ、素晴らしいなぁ」と、思いました。
これまた、
このサイトのトップページにも、書いてありますし、
このブログの過去記事にも、書いてありますが、
うさとでは、
縫い手の方も、アーティストさんと、認識しています。
そして、
そこを考慮し、含意した上で、
生産者の方々に、要求はしません。
ですので、
今回の、この、半ズボン縫製の話にしても、
「時期が … 」「季節が … 」「売れ行きが … 」
というようなことではなく、
縫い手の方にとっての『作品』完成を優先しているからこそ、
このような流れにもなるのだ、と、理解しました。
また、このような出来事を、
笑顔で、私たちに報告し、教えてくださる、
Gigさんの、姿勢、在りよう …
その、穏やかさというか、柔らかさというか、
余裕というのか。
それを、
嬉しく、また、心強く・頼もしく、
感じました。
Gigさんには、
ミーティングの、いっちばん最後に、
挨拶をして、
一緒に、写真を撮ってもらいました。
少年のような、純粋さ・純朴さと、無邪気さと、
同時に、家長のような、大きさと。
そして、熱い想いと。
ありのままの人柄が、ただ、感じられました。
「タイに、村に、 come, come ! 」
Gigさんから、声をかけてもらいました。
タイ、ラオスの村々を、見てみたい気持ちが、
再噴出しました。